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オーランチオキトリウム(Aurantiochytrium)」は、近年、DHAやEPAを作り出すことで注目されている微細藻類です。大きさは約 5~ 20μm の単細胞で、分類学的には昆布やワカメ、珪藻などが含まれるストラメノパイル生物群に属しています。オーランチオキトリウムは、川が海に流れ出る河口部の汽水域、マングローブが生い茂る美しい南の海、日本近海など世界中の海に存在しています。
サバやイワシなどの青魚に含まれるDHA、EPAやDPA は、オーランチオキトリウムなどの藻類を食べることで、青魚の体内に貯蔵されます。
私たちは、その青魚を食べることで間接的にオーランチオキトリウム由来の油脂成分を摂取し、健康栄養源として利用しています。
シー・アクトは、オーランチオキトリウムの産生する油脂中に、極めて生理活性の高い物質群を見出すことに成功しました。この物質群を、ペンタデシル®( PENTADECYL®)と命名しました。
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炭素数が奇数のペンタデカン酸(C15 )を高含有する飽和脂肪酸のみで構成されるC42~C48 のトリグリセライドのことです。
シー・アクトで、この物質群を、ペンタデシル®( PENTADECYL®)と命名し、有用な健康食品原料、および化粧品原料として製品化しました。
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[細胞内のタンパク質の品質管理機構]
小胞体とは、タンパク質合成の場となる細胞小器官の一つです。
細胞内で、構成・分泌するタンパク質の合成や立体構造を正しく折りたたむことで正しい構成タンパク質・伝達タンパク質として、生体内での機能を発揮できるタンパク質を作っています。
人の身体を構成している様々な組織・臓器・・・皮膚、関節、靱帯、血管、筋肉、心臓、肺、肝臓、腎臓、眼、胃などは、全てタンパク質で作られています。
体内の機能の伝達や、インスリンのような機能性タンパク質は、小胞体での正しいタンパク質が作られて、初めて体内のシステムが正しく働くことができます。
組織や臓器の細胞が正しく働いていることで、人々は健康で自由に動けますが、これらが正しく働かないと、身体の不調や病気の発病の原因となり、すごく困ります。
つまり、小胞体で正しいタンパク質をつくることは、とても重要です。
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小胞体ストレス(ER-stress: endoplasmic reticulum stress)
細胞内外による様々なストレス負荷により、小胞体機能に問題が生じると、
タンパク質が正常に折りたたまれなくなり、異常タンパク質が小胞体内に蓄積します。
この状態を「小胞体ストレス(ER-stress: endoplasmic reticulum stress)」といいます。
「小胞体ストレス」は、難病から生活習慣病まで、様々な病気の原因となっていることが
報告されています。
[小胞体ストレスが病気の原因と研究報告されているもの]
アルツハイマー病、クロイツフェルト・ヤコブ病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、ポリグルタミン病、網膜変性疾患、心臓病、肥満、脂質異常症、慢性炎症、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、非アルコール性脂肪性肝疾患、慢性閉塞性肺疾患、膵臓がん、腸管炎症、脂肪性 肝炎、 など研究の進行とともにまだまだ増えています。
*このほかにも、研究報告が続いています。
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小胞体ストレス緩和は、タンパク合成を高める、小胞体に出来た異常タンパク質を作らせない、異常タンパク質を処理することで、ストレスを緩和する働きです。処理する機能は、良いタンパク質を積極的に作らせる、異常なタンパク内接近を保護する、異常タンパクの作りすぎをコントロールする、異常タンパク質を排除するなどです。細胞がアポトーシスを起こして、組織ダメージを受ける前に救出することが、求められます。小胞体で正しくタンパク質が作られるよう救助する物質でストレス状態を緩和します。
[小胞体ストレス緩和原料]
化粧品原料「ペンタデシル」
健康食品原料「ペンタデシル含有オーラン油」